♪アヴェ・マリア(グノー) WAVEファイルが再生できませんでした
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                 統一と変化

形のまとめ方(統一の法則)

形のまとめ方には上図のように、大きく統一と変化があります。
 三の横画を同じ長さで同じ 間隔にすれば、統一はとれますが変化がありません。
 それで右側のように長さとそり具合を変化させ、間隔はそのままにして統一感も残すようにします。

漢字はどちらかといえば、変化の法則より統一の法則が多いようです。

「相譲相避」(そうじょうそうひ)
 漢字の字画には点や斜めの字画など、長短入り混じって組み立てられています。そんなときは、点画が互いに触れてぶつかったり、離れすぎるとまとまりを失います。
 人間社会のルールに似て感心します。

「均間」(きんかん)
 同じ方向の字画が何本かあった場合、その間隔がそろうと安定します。
中心を揃える
 文字の中心線を想定して配置するとよくまとまります。
概形を考える
 漢字は正方形や矩形、菱形、円形等、概形等、全体感を考えて点画を配置するとよくまとまります。
点画を揃える
 同じ方向の字画が何本かあった場合、その間隔をそろえます。
「均間」といいます。
空きを平均化
 点や斜めの点画など互いに触れあわぬようにします。「相譲相避」といいます。

形のまとめ方(変化の法則)


点画をつけるか離すか、はねるか止めるかといった「変化の法則」は、形をまとめる技法として重要です。
つけるか離すか
 点画をつけて書くか離して書くかによってずい分と感じが変わります。
同じ筆使いを避ける
 「食」の右下への斜めの画は、一方をはらい、一方は止めます。
「比」は右向きの人が二人並んだ形です。

点画の組み合わせ
「林」の木偏や、「春」の日の上の部分は、三画を一点で交差せず少しずらしたり、空けるとゆとりがでます。